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2010'03.13 (Sat)

幻の「親友」

私は、学生時代にちょっと話をするくらいの人はいましたが、友達と呼べるほど仲の良い人はいませんでした。

だから、ずっと「友情」というものに憧れがあります。
中学生や高校生、大学生で「親友」ができなかったこともあり、ずっとあせりがありました。

社会人になってから給料が入ったこともあり、「とにかくアフター5や休日は友達と一緒に過ごしたい」とずっと考えていたのです。

社会人になっても、就職活動が終わってから習い始めた水泳を継続して続けていました。
偶然、水泳を習っていたスポーツクラブで知り合った2歳年下の男子大学生K君と知り合い、彼がマスターズという水泳をやっているとのことで、試合を見に行ったのです。

それ以降、マスターズ水泳大会に参加するようになりました。そして、マスターズの水泳仲間と楽しく飲んだり、BBQをやったりと楽しい生活を送るようになりました。

そして、K君の家に遊びに行ったり、一緒に旅行に行ったり仲の良い友人となったのです。
K君と1年くらいはすごく仲良く過ごす日々が続きました。

ある日、当時転職を考えていた私は、K君に「転職を考えている」と話していました。
すると、K君は渋谷で就職セミナーがあるから一緒に行かないかと行って、ついていったのです。

それは・・・・なんとマルチ商法でした。

当時、マルチ商法なんていうものは全然知らなかったので、「一緒にやらないか」といわれたときOKしたのです。
何よりもK君に熱心に頼まれてしまったということもありました。K君を助けたいという気持ちがありました。
しかし、どうも引っかかる点があったので、数日後にインターネットで調べて見ると、事業内容が国のお墨付きだと行ったのにとんでもない大嘘だということがわかったのです。

しかも、消費者センターで苦情が相次いでいるということもわかりました。
虚偽内容を説明して、お金を儲けていく・・・・・マルチ商法をやるということは人をだますこと犯罪だと思いました。私はこういう曲がったことは嫌いです。

「インターネットを見てやめることにした」と理由も含めてK君に話しました。

そうすると、ものすごく怒ってしまって「マイナス思考だ」と言われました。

それから会うたびに、「マイナス思考だ」と言われ続け、こちらが電話やメールをしても出てくれないようになりました。一生懸命修復しようとしたのですが、逆に付きまとわれていると受け取られてしまいました。

しばらく距離をとればよかったのですが、へんにしがみつこうとしてしまったのです。これは良くないことでした。


暴言も散々吐かれました。
そうこうしているうちに関係が悪くなってしまい、絶縁状態になりました。
彼の暴言と、私の転職後の職場環境で疲れていたことが原因で欝状態になり、半年間心療内科にも通い、薬を飲み続けました。

K君がマルチ商法にはまってしまったのも無理はありませんでした。
K君の仕事は建築の営業職で、残業が多くて、土日にも電話が良くかかってきていました。
私と遊んでいるときでもその光景を良く見ました。だから、ものすごく疲れていたのです。
その姿を見たマルチ商法のディストリビュータに目を付けられたわけです。
マルチ商法のディストリビュータは獲物を探すために、警備員という形でK君の会社で働いていました。
K君は私と違って社交的で、話し上手で、積極的に人と関わろうとします。
K君はマルチ商法の餌食となってしまいました。

そういう意味では、K君にもかわいそうな面もあります。

3年後、ふとしたことがきっかけで、向こうから、「今まで散々迷惑をかけて申し訳なかった」と謝罪がありました。
私を見かけるたびに自己嫌悪に陥ってしまって、相当悩んでいたそうです。謝罪するタイミングがなく、困っていたそうです。

謝罪したいついでに相談があるからと、私の家に来ました。
K君は、営業職として建築会社に転職したのですが、仕事がうまくいっていませんでした。
ずっと悩んでおり家に帰って一人で泣く日々が続いていたそうです。

私は親身に相談に乗り、アドバイスしました。

数日後、「kotaさんのおかげで別の仕事をやらせてもらえるようになった」とお礼のメールがありました。
K君のためになったこと、またK君と仲良くできることが何よりうれしかったです。

それから数回あったときは、また仲良く話をしていたりしたのですが・・・また不仲になってしまいました。原因は良くわかりません。

翌年、私が年賀状を書いたのですが、返事をくれないと愚痴をこぼしたメールを送りました。
するとメールが返って来ました。


おめでとうございます。何だかかわいそうなんで済みませんが、ヘトヘトになりながら忙しくしています。
この数ヶ月正直誰にも返信してないけどkotaさんみたいに心配している人はダレもいませんから性格を変える努力は必要なのではないでしょうか?
俺もメールを送って全く返ってこない人なんて沢山いますし、それは自分の責任以外ないです。
特に今は緊急を要するメールしか返す時間はないくらい毎日必死に仕事してます。
己を信じている人には信念があります。だまっていても伝わってくる何かです。
それが返信(返事・応答)になります。それを培わないと本当に寂しいと思います。仕事でもです。子育てには介入しきれないくらい忙しいです。
もう4カ月くらい(九月くらいからかな?)毎日働いていますが、一度は駄目かも知れなかった今の会社で筆頭社員を目指しているのでつらさは半々です。
まだこれは続きます。仕事があるので終わりにしますが、これは僕に限らず他の人もだと思いますが、
kotaさんが友人を紹介するといったことがないから皆も一線引く部分があるのかもしれないと思うのですがどうでしょう?これはkotaさん自身にも影響しているはずなので何とか克服して下さい。



確かに、「年賀状の返事をする」「しない」は個人の自由です。それに忙しかったのでしょう。
私にK君を思いやる気持ちが不足していました。恥ずかしいです。

ただ、マルチ商法のことや、散々暴言を吐かれた経験やうつ病になった経験もしているため、K君に対する信頼度は相当落ちていました。一から仲直りしたい気持ちがありました。年賀状を年1回出しておけば、いざ会おうとしたときに会いやすいかなとも思っていました。忙しくて会えないから、疎遠にならないように「今年もよろしく」という気持ちで年賀状を出したのです。

だから、こんなことを言われたことが悔しかったです。一生懸命仲良くしようとしているのに・・・・。

このメールが来て以来、年賀状を書くのを止めました。
もう二度と連絡を取らないと心に誓ったのです。

しかしながら、偶然OWSの大会で再会しました(笑)
K君は会釈をするのですが、気付かないふりをして私は目を背けてしまいました。
朝の通勤電車で、ドア付近にいた私と電車に乗ろうとホームに立っているK君と、目が合ってしまいました。
私が目をそらすと、気まずいと思ったK君は別の車両へ移動していきました。


K君と仲良くしたいという気持ちも少しはあるのですが、K君は私のことをただの「知り合い」としか思ってないみたいですし、K君に嫌な暴言やらを吐かれたりしたので、複雑な心境です。
社交的なK君が発達障害を理解してくれるとも思えません。

だから、怖くなってしまったのです。

ブログ「アスペと、漫画と、まゆイヌと」の「衝動」という記事では、こんなことが書かれていました。

壊れる前に、自ら関係を断つ。
これを繰り返して、私はこれまで生きてきました。
ある一定の段階まで親密になると、その次の段階に進む事が怖くなります。
友達関係、趣味関係、恋愛関係、仕事関係…全てにおいて継続して「積み上げた経験」がありません。
高く積み上げれば積み上げるほど、不安が強くなってきて、それを崩してしまいたい衝動に駆られます。

かつて親友と思っていた人がいました。
その人とは、高校~大学にかけて6年近く友達付き合いを続けていました。
最後は諸々の事情と、お互いの依存関係が強くなってきたために、こちらから縁を切りました。
私はどうにも、厄介で、救い難い性質を持っているようです。
これを克服しない限り、なかなか人との健全な人間関係は築いていけないように感じます。

発達障害の人間は「自己認知」と「他者認知」、どちらも苦手だと言われています。


自分と他人との境界が曖昧、その結果、確固とした「自分」というものが認識できない。



どうやら私にも、「自己認知」と「他者認知」に問題があるようです。


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テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム - ジャンル : 心と身体

00:16  |  発達障害  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  ↑Top

Comment

こんばんわ

この問題は、とても難しい問題だと感じます。

発達障害の人間は無意識に他人に依存的になってしまう傾向があるので、
「対等な友達関係」というものを作る事が、なかなか難しいのかもしれませんね…

記事で登場したK君との関係のようなケース、私も何度か経験しました。
やはり、一度裏切り行為や嘘があると、なかなか元通りの関係に修復、
という事が難しいように感じます。

私の場合は、そういう風に相手を信用できなくなってしまった場合は、
意識的に自分から離れていくように心がけでいます。
あくまでも、私の経験的なものですが(^^;)
まゆイヌ | 2010年03月14日(日) 20:28 | URL | コメント編集

まゆイヌさん

コメントありがとうございます。
私も「対等な友達関係」については半ばあきらめ気味です。
そう思うのは発達障害だとわかってからかもしれませんが、やっぱり診断が必要でした。
友達を作る以外にも別の生き方もあるっていう見切りも出来ますし。

kota | 2010年03月15日(月) 23:01 | URL | コメント編集

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